赤羽太陽堂の整体ブログ

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血液還流の仕組みについての考察

雑記
2024年03月22日

こんにちは。

赤羽太陽堂整体院の木村です。

 

今回は「血液還流の仕組みについての考察」というテーマです。

 

血液の環流とは、人間は立って歩く動物であるため、心臓から出た血液が動脈を通って身体のすみずみまで行き渡った後に、静脈を通って心臓に戻っていくこと、と言われています。

 

特に、足まで行った血液は、重力に逆らって下から上に心臓に向かって流れていきます。この血液の流れが「静脈環流」と言われています。

 

身体には、静脈環流がスムーズに行われるために、いくつかの重要な働きがありますが、ふくらはぎの筋肉の収縮によるポンプ作用も重要な働きのひとつになります。

 

心臓から送り出された血液は、大動脈を通って末梢の毛細血管まで行き、その後は、静脈を通って心臓に戻り(環流)ます。

 

血管の長さは、主要な血管だけでも数百キロ、毛細血管まで含めると約10万キロと言われています。血管はこれぐらいの長さになりますので、心臓のポンプだけで血液の全てを環流させることは物理的に不可能だったりします。

 

血液の環流は、体中にある骨格筋(筋肉)の筋収縮によるポンプ作用によって、血液は心臓に戻ります。

 

ある研究では、ゆっくり歩く時の下肢の1回の筋収縮によって、上(心臓)に向かって送り出される静脈血の総量が、約80㏄であることが分かっています。人間がゆっくりと歩く時の下肢の筋収縮は、1分間に70~80回ですので、約80㏄の血液を1分間に70~80回心臓に向かって送り上げていることになります。

このことから、心拍数と歩行による血液の環流量が一致していると言われていたりします。この歩行による血液循環の環流のシステムがないと、血液は正常に循環しないようになっています。

 

補足として、歩行速度がある速度を超えると、2歩で1サイクル、2歩で1拍の拍出量になります。これは、1歩で押し出した量の半量近くが、流体慣性によって下肢に逆流するので、2歩で1拍出量の血液を環流量として、心臓に戻すことになります。このような場合、血液の必須環流量が不足するために歩行を止めても心拍出はしばらく増えたままになります。(参考文献 吉田 勧持著 「歩行」と「脳」より)

 

以上のような考えから、人の身体の血流を正常に保っていく為には、筋肉を働かせて、筋肉のポンプ作用による血液の環流を促進させてあげることが大事になってきます。

 

身体の健康を保っていく為に、毎日歩くことと、日ごろから全身の筋肉を働かせる運動をする習慣があることが必要不可欠だと言えます。

 

当整体院では、身体の筋肉に着目して、身体の正常な血液の循環、血液の正常な環流の機能を改善していき、それによって身体の不調を改善していくお手伝い(整体的治療)を行っています。

 

 

今回は、「血液還流の仕組みについての考察」というテーマで書いていきました。参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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腰部脊柱管狭窄症について1

雑記
2024年03月20日

こんにちは。

赤羽太陽堂整体院の木村です。

 

今回は「腰部脊柱管狭窄症について1」というテーマです。

 

最近では「腰部脊柱管狭窄症」と診断される方が多くなってきています。

 

腰部脊柱管狭窄症と診断される年齢は、40代男性に多いと言われていますが、実際には、50代~80代で、男女の差もあまりないとも言われたりしています。

 

病態としては、腰椎の脊髄神経が通る「脊柱管」が狭くなり、「馬尾神経」や「脊髄神経根」の圧迫により症状が出ている状態です。

 

先天性の、脊柱管形態異常、後天性の変形性脊椎症、脊椎すべり症、椎間板ヘルニア、黄色靭帯骨化症、外傷などの影響により脊柱管が狭くなるとも言われています。

 

疼痛症状の出現には、神経性因子や血流性因子なども関与すると言われています。

 

症状としては、

腰痛・・・80%以上の人に認められる。

馬尾症状・・・L5(腰椎5番)やS1(仙椎1番)領域に多くみられる。末梢神経障害で、かつ多根障害。多くは両側性。

下肢への神経根症状・・・一側性の神経根障害がまれにみられることがある。馬尾症状と合併することもある。

があります。

 

②の「馬尾症状」は4つに分類されます。

感覚神経障害・・・両下肢、臀部、会陰部のしびれ、灼熱感、感覚低下

反射障害・・・下肢の深部腱反射の低下

臓器障害・・・膀胱直腸障害(排尿・排便の障害)、勃起障害

運動神経障害・・・弛緩性の対麻痺(両下肢麻痺)、下肢麻痺(脱力)による歩行障害、筋力低下、筋委縮

 

馬尾症状には以上のようなものがあります。

 

この中でも、臓器障害の「膀胱直腸障害」、運動神経障害の「弛緩性の対麻痺(両下肢麻痺)」、「下肢麻痺(脱力)による歩行障害」、「著しい筋力低下や筋委縮」がみられる場合には、重篤な状態ですので、このような場合には、すぐに病院に行った方が良いです。

 

一般の方にはこのような病態の判断はできないと思いますので、とにかく「これは普通の状態ではない」と感じられたら、まずは、すぐに病院に行って診察を受けるようにしてください。

「下肢の深部腱反射の低下」もけっして良い状態ではないですが、たまに腱反射が出にくい人もいますので、一度病院に行ってみてもらうのが良いです。

 

腰痛や下肢に痛みやしびれが出てきて病院に行くと、「腰部脊柱管狭窄症」と診断されたりするわけですが、まず最初の見極めとして、今の身体の状態が「観血的対応(手術)」が必要なぐらい重篤であるのかを見極めることがとても大事になってきます。

 

痛みやしびれ等の症状は、身体に何かしらの異変を知らせてくれる重要なサインだったりもします。なので、しっかりと身体の状態を確認せてもいない段階で、痛みなどの症状を、「病院に行かなくても、整体を受ければ大丈夫だろう」と安易に決めつけて判断しないことが大事です。

 

もしかしたら、神経的な病態ではなく、内臓疾患の可能性があるかもしれません。そのような場合には早急な対応が必要になってきます。最初の見極めを誤ってしまったら取り返しのつかない場合もあるかもしれません。

 

観血的対応が必要なぐらい重篤な状態は、整体や指圧などの治療は適応になりません。逆にそうでない場合には、整体や指圧的な治療が有効な場合もあります。

 

とにかく、ファーストステップとては、疑わしきはまず「病院に行く」。そして、それでもどうにもならない場合がでてきたら次の手を考えるで良いと思います。

 

その「次の手」のひとつに、「整体」や「指圧」などの治療が有効な場合が大いにあるかもしれません。

 

今回は「腰部脊柱管狭窄症について1」というテーマで書いていきました。参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

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東洋医学のツボは筋肉・筋膜治療的にも重要

雑記
2024年03月15日

こんにちは。

赤羽太陽堂整体院の木村です。

 

今回は「東洋医学のツボは筋肉・筋膜治療的にも重要」についてです。

 

東洋医学には、経絡と経穴があります。

「経絡」とは、生命活動を維持するために必要な、気や血が流れるエネルギーのラインです。

経絡は全身縦横に張り巡らされていて、これによって、身体の隅々まで気や血(エネルギー)を送ることができます。身体の深い部分の臓腑から、体表部分の皮膚や筋肉に繋がっていて、経絡という通り道によって気や血が身体の隅々まで巡ることによって、生体機能のバランスを調整して正常に保てるようにしてくれています。

 

経穴」は俗に言う「ツボ」と言われるものです。

 

経穴は、経絡上にある反応点です。

 

心や内臓、骨格筋などの状態に異常があれば、経絡上にある「ツボ」に反応が現れます。

 

ツボに異常な反応が現れることで、経絡のエネルギーの流れは阻害され、身体全体のエネルギーの流れが滞って、身体の不調の原因になります。

 

筋肉、筋膜の治療では、ツボと言われる場所を刺激して、エネルギー流れを正常に戻してバランスを整えるという側面があります。

 

ツボと筋肉には関連性があり、以下のような場所にあったりします。

・筋肉と骨の付着部

・複数の筋肉が重なる部分

・不調の反応が出やすい部分(トリガーポイント)

※トリガーポイントとは、「痛みの原因部位そのもの」「痛覚過敏部位」のことで、筋肉、筋膜、靭帯、腱などの軟部組織の異常が原因で痛みが現れているもの、筋肉のコリが原因である部分に痛みを引き起こしているもの(関連痛)であると言われています。

・筋膜が繋がる部分

です。

 

筋肉や筋膜を押して、効く感じがする部分、普段感じている症状が再現される、他の部分よりも明らかに痛みの感じ方が違うと感じる部分は、だいたい、経穴(ツボ)だったりします。

 

東洋医学の経絡、経穴の治療は、反応点であるツボを刺激して、エネルギーの流れを正常に戻して身体のバランスを整えていくというのが主な治療の考え方ですが、

 

筋肉、筋膜の治療も、筋肉や筋膜(ツボ)を刺激して、エネルギーの流れ(血や気の流れ)を正常の戻して、バランスを整えるという点では、考え方として共通している部分があります。

 

筋肉、筋膜の治療と聞くと西洋医学的なイメージがしますが、わりと東洋医学的であったりします。

 

東洋医学は、病原に対して、直接薬などを処方する現代医学とは異なる考え方ですが、「ツボ」の場所が筋膜が固まりやすい場所にあったりすることを考えると、「東洋医学」と、筋肉などの解剖学を扱う「西洋医学」に、共通する点が多く見られます。

 

筋肉や筋膜が固まってくると、血流やリンパの流れが悪くなり、痛みや身体の不調の原因になったりします。

 

筋肉や筋膜を刺激して治療すると、結果的に「ツボ」という部分を刺激していることになり、「ツボ」を刺激して現れる治療効果としても、筋肉や筋膜の固さが取れて柔軟になることで、身体のバランスが整って筋肉の動きが良くなり、そのことで血液やリンパの流れも正常になり、生体機能が正常になっていくということになります。

 

 

今回は「東洋医学のツボは筋肉・筋膜治療的にも重要」ということで書いていきまして。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

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