こんにちは。
赤羽太陽堂整体院の木村です。
今回は「脂質について」です。
脂質は、たんぱく質と炭水化物と共に、3大栄養素と言われています。
人間が生きていく上でとても大事な栄養素です。
しかし、脂質(油)というと太りやすい等の理由で悪者扱いされていたりします。
脂質は重要なエネルギー源だけでなく、ホルモンや細胞膜などを構成したり、皮下脂肪として臓器を保護したり身体を寒冷から守ったりします。また、脂溶性のビタミン(ビタミンA・D・E・K)の吸収を促したりする重要な働きがあります。
脂質は重要ですが、だからと言って脂質であれば何でもいいわけではありません。
質の悪い油は、栄養どころか人体にとって毒になる場合もあります。
質の悪い油の代表例は、「トランス脂肪酸」です。
トランス脂肪酸は、食品の保存を効きやすくするのと、扱いやすくする為のものです。
不飽和脂肪酸に無理やり水素を結合させたものです。つまり、工業的に製造された油です。
このトランス脂肪酸を摂取し続けると、動脈硬化や心臓疾患になるリスクが増大することが知られています。
他にも、糖尿病、脳疾患、認知症など数多くの病気との関連性、妊婦や胎児への悪影響が問題視されています。
その為に、多くの国では、トランス脂肪酸は、その使用や使用量を規制したり、トランス脂肪酸の使用量の明記の義務化をするなどの対応策がとられています。
ニューヨーク市では、トランス脂肪酸は全面禁止で、ヨーロッパでも厳しい規制を設けている国は沢山あります。
アジアでも、多くの国がトランス脂肪酸の表示義務を設けていますが、唯一それをやっていない先進国が日本です。
トランス脂肪酸を多く含んでいるのは、マーガリンやショートニングです。
マーガリンはその構造自体がプラスチックと酷似しているので、食べるプラスチックと言われたりします。
また、市販されている菓子パンには多くのトランス脂肪酸が含まれています。
これらを、極力摂らないようにして、上質の油を摂取することを考えるのも大事です。
トランス脂肪酸を少しとったからと言ってすぐに健康を損なうというものではないですが、摂取するのが習慣になって、長期間摂取しつづけると、健康に大きく関わってきます。
なので、トランス脂肪酸を極力摂取しないようにした方が健康には良いです。
今回は「脂質について」一つの考え方を紹介させていただきました。
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