こんにちは。
赤羽太陽堂整体院の木村です。
今回は、「養生訓」についてです。
養生訓は、江戸時代の儒学者である、貝原益軒が記した書籍です。
この養生訓には、生きていることへの感謝の念を忘れることなく、健康で長生きするための提案が記されています。
江戸時代の書物だから、江戸時代に合っていただけで、現代には当てはまらないかというと、そんなこともありません。
現代においても、この養生訓は人間の身体の健康を保つ方法、その為の日常生活を送る心構えの真理の書であり続けていると思います。
「医は仁術なり」という言葉がありますが、貝原益軒の養生訓には、その精神が息づいています。
養生訓の考え方は、「大方の病は、人それぞれの生活習慣からくるものです」ということです。
ーー大方の病は、人それぞれの生活習慣からくるものだ。ゆえに、正しい養生の道が大事である。養生の道とは、日々穏やかに、慎み深く、いきいきと楽しく生活することである。避けられる病気を避け、我が寿命を大切にして、長く楽しめる唯一の方法である。ーー
この養生訓の第一訓に、
ーー自分の身体は自分だけのものだと思い、勝手気ままに自堕落な生活をしてはいけない。自分の身体は父と母がこの世に残してくれたものであり、また子へと残すものである。であるから、勝手気ままに自堕落な生活をして、自分の身体を損なったり、若死にさせてはいけない。--
とあります。
私は、「自分の身体は自分だけのものではない」という考え方に非常に共感できます。自分という人間が病気になったり、死んだりすりと、どれだけに人が悲しんだり、迷惑をかけることになるのかと考えると、自分の身体は大事にしないといけないと思います。
自分の身体だからと言って、好き勝手に損なったり、命を落とすようなことはしてはいけないことだと思います。そうならないように、しっかりとした心構えで、自分の身を養生しながら生活をして、健康な身体と精神でもって、人が喜び、助かるような仕事や行いを積み重ねていく、このことが人生において非常に大切なことだと思います。
人の身体の不調は、生活習慣の乱れからくるものです。生活習慣の乱れの積み重ねがあって、現在の身体の不調という結果が出てきます。
何も原因がなかったら結果は出ません。
必ず何か原因があるから、良くも悪くも今の結果として現れてきます。これは真理で隠しようがありません。
大事なのは、今身体の不調があって思わしくない場合は、この状況に至ったのは、生活習慣として考えて何が良くなかったのか、何が原因だったのかということを考えてみることです。
この根本的、生活習慣の原因を考えず、見ることもなくということでは、本当の問題解決にはつながっていきません。良くない生活習慣を変えることなく、本当の意味での根本的解決はできないと言っても過言ではありません。
生活習慣を改めるこのなく、身体の症状がその時に良くなったと感じても、それは、症状だけを抑えている状態で、悪いところは良くなってもいなくて、時間が経つと元の症状をぶり返していたり、時間の経過と共に、身体の状態が悪化していることもあります。
現代は、手っ取り早く何かが変わればいいというような、インスタント志向が多く見受けられます。インスタント的な取り組みは、所詮はインスタント的なものです。そこには何の真実もありません。
江戸時代に記されたものだからこそ、人間の本質に立ち返って、人間が取り組むべき養生の知恵を身に付けて実践することが大事だと、私は強く思います。
慢性的な痛みや症状は、今までの生活習慣の積み重ねからくるものです。身体の使い方のクセ、立ち方、座り方のクセ、食事、睡眠のクセ、考え方のクセなどなど、年月をかけてクセになって身体に染みついていたりします。
これらを、把握して、しっかり改善していくことも、身体の痛みや不調を改善していくのに大いに役に立ちます。
今回は「養生訓」についてでした。
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